“十襲”の読み方と例文
読み方割合
じっしゅう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
私はシュワルツを二十枚ばかり集めて、十襲じっしゅうして愛蔵している。電気蓄音機にこの大古おおふるレコードをかけて聴くのもまた楽しいものだ。
しかるに真正の神体は合祀のみぎり先方へ渡さず隠しありしゆえ、復社の一刹那すでに帰り居たまう。燕石十襲じっしゅうでこの神主の所行笑うに堪えたり。
神社合祀に関する意見 (新字新仮名) / 南方熊楠(著)
必ずしも十襲じっしゅう珍蔵というほどではなくとも、物が堅固けんごなだけに重代の品が多く、従ってどうして手に入れたか、どこの海岸へ漂着したものかを、今となっては尋ね知ることがかたい。
海上の道 (新字新仮名) / 柳田国男(著)