“勢至菩薩”の読み方と例文
読み方割合
せいしぼさつ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
或時法然が念仏していると勢至菩薩せいしぼさつが現われたことがある。その丈一丈余り、画工に云いつけてその相を写し留められたことがある。
法然行伝 (新字新仮名) / 中里介山(著)
「いやいや、いかに人間界にんげんかい化現けげんしている身とはいえ、勢至菩薩せいしぼさつなわつきなどになされては、あとの仏罰ぶつばつがおそろしかろう。あの婦人はわれわれ五人へ渡したまえ」
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そないいうたらギリシャの彫刻かて男性でも女性でもない中性の美現わしてあるのんやし、観音さんや勢至菩薩せいしぼさつの姿かてそうやし、それ考えても人間の中で一番気高いのん中性やいうこと分ってる
(新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)