“勘当”のいろいろな読み方と例文
旧字:勘當
読み方割合
かんどう87.5%
かんだう12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
蘿月は一家の破産滅亡の昔をいい出されると勘当かんどうまでされた放蕩三昧ほうとうざんまいの身は、なんにつけ、禿頭はげあたまをかきたいような当惑を感ずる。
すみだ川 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
「いや、そんな仔細ではないが、右馬介めは、不届きな奴だ。こよい限り勘当かんどうしたぞ。よも姿は見せまいが、以後近づけるな」
私本太平記:01 あしかが帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
一五六おのが世しらぬ身の、御ゆるしさへなき事は重き一五七勘当かんだうなるべければ、今さら悔ゆるばかりなるを、姉君よく憐み給へといふ。
蘿月らげつは一家の破産滅亡めつばうむかし云出いひだされると勘当かんだうまでされた放蕩三昧はうたうざんまいの身は、なんにつけ、禿頭はげあたまをかきたいやうな当惑たうわくを感ずる。
すみだ川 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)