“効験”のいろいろな読み方と例文
旧字:效驗
読み方割合
ききめ44.1%
しるし23.5%
こうけん20.6%
きゝめ11.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
われ生来多病なりしかどその頃は腹痛む事稀なりしかば八重がしきりにかの草の効験ききめあること語出かたりいでても更に心にむる事もなくて打過うちすぎぬ。
矢はずぐさ (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
そろそろ貴女のお力の効験しるしが現れて来ました。災厄が余り突然やって来たので、人間の微妙な精神の歯車も大分痛められました。
対話 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
私は日進月歩する近世医学の効験こうけんを信じないのでは決してない。電気治療もラヂウム鉱泉の力をもあながち信用しないのではない。
さて長二と兼松は温泉宿藤屋に逗留して、二週ふたまわりほど湯治をいたしたので、たちま効験きゝめあらわれて、両人とも疵所きずしょいたみが薄らぎましたから、少し退屈の気味で
名人長二 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)