“前役”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ぜんやく50.0%
まえやく50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
堀は前役ぜんやく矢部駿河守定謙やべするがのかみさだかたのちいで、去年十一月に西町奉行になつて、やう/\今月二日に到着した。東西の町奉行は月番交代つきばんかうたいをして職務をおこなつてゐて、今月は堀が非番ひばんである。
大塩平八郎 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
それであるから、桂屋太郎兵衛の公事くじについて、前役まえやくの申し継ぎを受けてから、それを重要事件として気にかけていて、ようよう処刑の手続きが済んだのを重荷をおろしたように思っていた。
最後の一句 (新字新仮名) / 森鴎外(著)