“前々”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ぜん/\28.0%
まえ/\24.0%
ぜん/″\12.0%
ぜんぜん8.0%
まえまえ8.0%
まへ/\8.0%
せんぜん4.0%
めえ/\4.0%
もと/\4.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
前々ぜん/\より述べきたりしが如き衣服いふく飮食いんしよくを採り、竪穴に住ひ、噐具を用ゐたる人民じんみん、即ちコロボックル、の日常生活にちじようせいくわつは如何なりしか
コロボックル風俗考 (旧字旧仮名) / 坪井正五郎(著)
何処どこと云って尋ねて参る処も有りませんが、小日向こびなた水道町に今井玄秀いまいげんしゅうと申す医者が有ります、其の娘と手習朋輩で前々まえ/\懇意に致した事が有りますが
政談月の鏡 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
大「あれが御意に入りましたら、今度はお相手に前々ぜん/″\から頼み置きまして、呼寄せるように致しましょう」
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
てまいはただ目が暗んでしまいましたが、前々ぜんぜんより、ふとお見上げ申したものの言うのでは、桔梗の池のお姿は、まゆをおとしていらっしゃりまするそうで……
眉かくしの霊 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
万石まんごく以上の面々ならびに交代寄合こうたいよりあい、参覲の年割ねんわり御猶予成し下されそうろうむね、去々戌年いぬどし仰せいだされ候ところ、深きおぼし召しもあらせられ候につき、向後こうご前々まえまえお定めの割合に相心得あいこころえ
夜明け前:02 第一部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
そのときはさぞおなげきになることであらうと、前々まへ/\からかなしんでゐたのでございます
竹取物語 (旧字旧仮名) / 和田万吉(著)
前々せんぜん炎上の時は、寺門の衆徒、これを一大事にして隠しける九乳きゆうにゆう鳧鐘ふしようも、取る人なければ、空しく焼けて地に落ちたり、この鐘と申すは、昔竜宮城より伝はりたる鐘なり
せんの旦那がなくなられますと、すぐ手紙がめえりまして、わしはなくなった人の甥っ子だが、別荘さ譲り受ける事になったゞから、前々めえ/\通り管理していてくんろっていって来ましたゞ。
青服の男 (新字新仮名) / 甲賀三郎(著)
千「恐入ります、是れから前々もと/\通りしゅう家来、矢張千代/\と重ねてお呼び遊ばしまして、お目をお掛け遊ばしまして……」
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)