“初詣”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
はつもうで28.6%
はつまうで28.6%
ういもうで14.3%
うひまうで14.3%
はつまい14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
人にぢ神には恥ぢず初詣はつもうで
五百五十句 (新字旧仮名) / 高浜虚子(著)
明治二十九年に丁度僕が十五になつたので、父は湯殿ゆどの山の初詣はつまうでに連れて行つた。その時父は四十五六であつただらうから現在の僕ぐらゐの年であるがもう腰がまがつてゐた。
念珠集 (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)
さればお紺の婀娜あだも見ず、弥次郎兵衛やじろべえ洒落しゃれもなき、初詣ういもうでの思い出草。
伊勢之巻 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
初詣うひまうでには滝ある方こそ見所はおほかめれとて、彼方かなたにしるべの人ひて出でたつ。谷をめぐりて下りゆく。
もう橋の上には、うららかな初日影を浴びて、清水へ初詣はつまいりにゆく初春着はるぎの女たちや、廻礼にあるく素袍すおう直垂衣ひたたれの人影が、ちらほら通っていた。
宮本武蔵:04 火の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)