“切地”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
きれぢ44.4%
きれじ44.4%
きれ11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
もう一層進むと地毛ぢげひき詰めにして総体のかつらを着ける。其れがく軽くやはらかく出来て居て、切地きれぢでふうわりと毛を巻いた位にしか感ぜられないと云ふ事である。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
手回しのいいこの和尚はすでに旅の守り袋を用意したと言って、青地のにしき切地きれじで造ったものをそこへ取り出して見せた。
夜明け前:04 第二部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
彼女はトボケでもしないかぎり、どのつらをさげて、そんな養生園へ行かれようと考えた。丁度、国から持って来た着物の中には、胴だけいで、別の切地きれをあてがった下着があった。
ある女の生涯 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)