“出御”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しゅつぎょ86.7%
しゆつぎよ6.7%
でまし6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
父ぎみの今朝のお顔から見て、吉瑞きちずいのように思われたらしい。——はや出御しゅつぎょとあって、仮屋かりやのうちの公卿たちも、あらまし姿を揃えていた。
私本太平記:04 帝獄帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
惡人あくにんペツポといふも西班牙磴スパニアいしだんの王といふも皆その人の綽號あだななりき。此王は日ごとに西班牙磴の上に出御しゆつぎよましましき。
北の中門の外に、お微行しのび鳳輦くるまが横づけになっているではないか。法皇は、ひそかにお出御でましになろうとしている。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)