“内井戸”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
うちいど50.0%
うちゐど50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
敷居の外の、こけの生えた内井戸うちいどには、いまんだような釣瓶つるべしずく、——背戸せどは桃もただ枝のうちに、真黄色に咲いたのは連翹れんぎょうの花であった。
雛がたり (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
遠くで、内井戸うちいどの水の音が水底みなそこへ響いてポタン、と鳴る。不思議に風がんで寂寞ひっそりした。
雛がたり (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
途方とはうにくれてよめ塩原しほばら内井戸うちゐど飛込とびこんで幽霊いうれいに出るといふのがつぶはじめで、あの大きなうちつぶれてしまつたが、なんとこれは面白おもしろ怪談くわいだんだらう
塩原多助旅日記 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
毎夜まいよごとく、内井戸うちゐど釣瓶つるべの、人手ひとでらずつたのもく……
霰ふる (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)