“内”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
うち76.2%
なか16.3%
ない4.6%
ウチ0.6%
0.4%
ううち0.2%
うちら0.2%
だい0.2%
ねえ0.2%
やぶのうち0.2%
イン0.2%
ナイ0.2%
ナカ0.2%
0.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あるときは、つくえまえったり、すわったりしました。いえうちあるいてみました。どうかして、それをおもそうとこころみました。
世の中のために (新字新仮名) / 小川未明(著)
その入口らしい処にはただ粗末な二本のくいが建っているばかりでなかの様子を覗いたけれど、ただ一人の土方等どかたらの姿すら見えなかった。
暗い空 (新字新仮名) / 小川未明(著)
〔譯〕象山しようざんの、宇宙うちうないの事は皆おの分内ぶんないの事は、れ男子擔當たんたうの志かくの如きを謂ふなり。陳澔ちんかう此を引いて射義しやぎちゆうす、きはめてなり。
どだい兄公殿アニキドノが、少し佛りが過ぎるでなう——。自然ウチうらまで、そんな氣風がしみこむやうになつたかも知れぬぞ——。時に、お身のみ館の郎女イラツメも、そんな育てはしてあるまいな。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
『衝波伝』に孔子山に遊び子路をして水を取らしむ水所にて虎に逢い戦うてその尾をりこれを得懐にれ水を取ってかえる、さて孔子に問いけるは上士虎を殺す如何いかん、子いわく虎頭を持つ
ううちの坊やのおめざには
晶子詩篇全集拾遺 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
象牙だまの腹部のうちら側に
頌歌 (新字旧仮名) / 富永太郎(著)
しるさんに去る×月×日午後十一時頃×県×郡×村あざ×所在×の寺男×某(五〇)が同寺住職のいいつけにて附近のだん使つかいに行き帰途同寺けいだいの墓地を通過せる折柄おりから雲間を
百面相役者 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
長「婆さん、お願いだからおめえも己のことを此家こっちの人達へねえしょにしていてくんなせえ……これは己のちいさい時守をしてくんなすったお礼だ」
名人長二 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
間もなく与茂七とお袖は宅悦の家から『藪のやぶのうち』と書いた提燈ちょうちんを借りて出て往った。其の時直助が出て二人の後を見送ってきっとなった。
南北の東海道四谷怪談 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
青年の時代にくある一種の迷想から、丁度一生の運命を一時のたはむれに占ふやうに見える。『イン』と受けた文平もさるもの。故意わざと丑松の方角を避けて、うろ/\する仙太のすきいた。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
此思付を大藩にもすこむる同意して、使者シシヤナイ〻下サルヽ事両度。然ニ龍馬すこしもつかへをもとめず。実に天下に人ぶつのなき事これを以てしるべく、なげくべし。
ナカにいた経験が、そういう人間的深さの上には何プラスも加えぬものだろうか。
龍馬がに帰らねバ養子もできず、家兄にまで大きに心配相かけ候とならバ、又々出奔か死か可仕より外なし。