“其比”の読み方と例文
読み方割合
そのころ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
其比そのころは頓・慶・兼三人何れも/\上手といはれし也、頓阿はかかり幽玄に姿なだらかにことごとしくなくて、しかも歌ごとに一かどめづらしく……
中世の文学伝統 (新字新仮名) / 風巻景次郎(著)
彼男子(察度)この鉄を皆買取てけり。其比そのころは牧那渡の橋は無くて、上下往来の大道は金宮こがねみやの麓よりぞ有りける。
浦添考 (新字新仮名) / 伊波普猷(著)
嫡子ちやくし石田隼人ハ其比そのころ十二三歳ナリシガ、質容尋常ニ生レ、世ニ賢ク成人シタリ、天下ノ人崇敬シテかしヅキハヤシ誉ニシケル、然ルニ関原ノ合戦敗レテ父討死トモ言ヒ
聞書抄:第二盲目物語 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)