“其後”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
そのご46.0%
そののち29.0%
そのあと15.0%
そのゝち4.0%
そのうしろ2.0%
それから2.0%
そこ1.0%
ソノゴ1.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
また鎔岩ようがん次第しだい冷却れいきやくしてるとどんな成分せいぶんのものも流動りゆうどうがたくなり、其後そのご固形こけい岩塊がんかい先頭せんとう岩塊がんかいえて前進ぜんしんするのみである。
火山の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
可笑をかしなお話をいたしましたが、策伝さくでんの話より、一そう御意ぎよいかなひ、其後そののち数度たび/\御前ごぜんされて新左衛門しんざゑもんが、種々しゆ/″\滑稽雑談こつけいざつだんえんじたといふ。
落語の濫觴 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
其後そのあとから十七八とも思われる娘が、髪は文金ぶんきん高髷たかまげい、着物は秋草色染あきくさいろぞめ振袖ふりそでに、緋縮緬ひぢりめん長襦袢ながじゅばん繻子しゅすの帯をしどけなく結び
牡丹灯籠 牡丹灯記 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
すこぶる人望のある御人であつたが大阪の行營ぎやうえいこうぜられたので、そこで慶喜公が其後そのゝちを繼いで將軍となられたのである。
兵馬倥偬の人 (旧字旧仮名) / 塚原渋柿園塚原蓼洲(著)
見はり椀だに明かば投げ込んと盛り替の蕎麥を手元へ引つけて呼吸きあひはかり若き女其後そのうしろにありて盛替々々續けたり今一人は汁注しるつぎを右に持ち中腰にて我々の後より油斷を見てつゆ
木曽道中記 (旧字旧仮名) / 饗庭篁村(著)
これ縁日えんにちへ行って買って来てやるから構わない。少し腰を痛めたから、其後それからは何にもしなかった。第一日はず成功だろう。
いたずら小僧日記 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
さう思ふと、彼は其後そこへ腰掛けたいと思つて、吊皮を持つて居る手を離して、其方へ動かうとした。
我鬼 (新字旧仮名) / 菊池寛(著)
ソレすら、其後ソノゴ、人の世になつても、氏貴い家々の娘ネヤの戸までも、忍びよると申しまする。世に言ふ「天若アメワカみこ」と言ふのが、其でおざります。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)