“六道”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ろくどう80.0%
りくどう20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この因果相続の理によりて、生前死後ながく浮沈昇降して、六道ろくどうの間に生滅輪廻りんねすることを説くもの、これ仏教なり。
迷信と宗教 (新字新仮名) / 井上円了(著)
乱麻らんまの世に会うてぜひもないが、この子だけは、芸能のみちに名をあらわすほどな者になし給え、修羅殺伐しゅらさつばつ六道ろくどうの外に立つ者となさしめ給えと、親心
私本太平記:12 湊川帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
続いて貧道座に上り、くわしく縁起の因果を弁証し、六道りくどう流転るてん輪廻転生りんねてんしょうことわりを明らめて、一念弥陀仏みだぶつ即滅無量罪障そくめつむりょうざいしょう真諦しんたいを授け、終つて一句のを連らぬ。
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)
かくの如きの物語、六道りくどうちまた娑婆しゃばにあらはし、業報ごっぽう理趣ことわりを眼前に転ず。聞く煩悩即菩提ぼんのうそくぼだい六塵即浄土ろくじんそくじょうどと、呉家祖先の冥福、末代正等正覚まつだいしょうとうしょうがく結縁けちえんまことにかぎりあるべからず。
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)