“傘下”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
さんか90.0%
からかさおろ10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
さらに三斎について注目すべきは、彼が徳川の傘下さんかりながら、幕府の不遜ふそんな対朝廷策に、大きな忿懣ふんまんを抱いていたことである。
随筆 宮本武蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そうかと思うと、それほどけばけばしく女性尊重を放送しないフランス人が、家庭は全く主婦の女王の傘下さんか従順じゅうじゅんあたたまって易々諾々いいだくだくである。
女性崇拝 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
べにと緑の光弾、円蓋えんがい火箭ひや、ああ、その銀光の投網とあみ傘下からかさおろし、爆裂し、奔流ほんりゅうし、分枝ぶんしし、交錯し、粉乱ふんらんし、重畳ちょうじょうし、傘下からかさおろし、傘下し、傘下し、八方に爛々らんらんとして一瞬にしてまた闇々あんあんたる、清秀とも
木曾川 (新字新仮名) / 北原白秋(著)