“修羅”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しゅら83.3%
しゆら16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
なんでも下駄を間違えたやつを、一人がなぐり飛ばしたのが原因もとで、芋をむような下足場が、たちま修羅しゅらちまたとなってしまいました。
大菩薩峠:22 白骨の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
雪之丞は、さも、こころよげな、亡き父、亡き母の、乾いた笑いが、修羅しゅらの炎の中から聴えて来るような気がして、涙が流れて来た。
雪之丞変化 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)
なんぢに欝懐の委曲を語りて、修羅しゆらの苦因を晴るけんとぞ思ふ、とおほドロ/\で現はれ出た訳でも何でも無いが、一体将門は気の毒な人である。
平将門 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
兵右衛門へいゑもんがかたにはかゝることゝは露しらず、本妻と下女げぢよ修羅しゆら苦患くげんをたすけんと御出家ごしゆつけがたの金儲かねまうけとなりけるとなり。
案頭の書 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)