“侍分”の読み方と例文
読み方割合
さむらいぶん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
今日をいてあるまじき日はまさに明けようとするぞ。手柄あれ各〻。侍分さむらいぶんにはわけてもたのみ参らすぞよ。
新書太閤記:07 第七分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
もっとも私の家も侍分さむらいぶんではなかった。派出はで付合つきあいをしなければならない名主なぬしという町人であった。
硝子戸の中 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
侍分さむらいぶんの子で十三四歳ぐらいのが附いて居り、殿様はきっと固くびん引詰ひッつめて、芝居でいたす忠臣蔵の若狭之助わかさのすけのように眼がつるし上っているのは、疳癪持かんしゃくもちというのではありません。
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)