“何度”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
なんど81.1%
なんたび13.5%
いくたび2.7%
いくど2.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「うるさいだ。何度なんどんでもだまっていてやろう。」と、おばあさんは、くちなかでいって、らんかおをしてぜに勘定かんじょうしていました。
善いことをした喜び (新字新仮名) / 小川未明(著)
その時は名古屋まで汽車で、名古屋から先は人力車で郷里くにへ向かいましたが、途中の峠の上あたりにはもう何度なんたびとなく霜の来たところもありました。
力餅 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
世間の目も同僚の仕打ちも、思わず涙の出ることが何度いくたびとなくありました。そんな時は唯、今に思い知らしてやると、独り歯噛みして勉強々々と自分で自分に鞭打つより外に道はありませぬでした。
座右第一品 (新字新仮名) / 上村松園(著)
叔父さんが僕のおとっさんになった、僕はその後何度いくどもおともをして猟に行ったが、岩烏を見つけるとソッと石を拾って追ってくれた、義父おとっさんが見ると気嫌きげんを悪くするから。
鹿狩り (新字新仮名) / 国木田独歩(著)