“体格”のいろいろな読み方と例文
旧字:體格
読み方割合
からだ47.1%
たいかく29.4%
なり11.8%
がら5.9%
かつぷく5.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
高い階段はしごだんを上ってゆくと、柳沢はあのさい体格からだに新調の荒い銘仙めいせんの茶と黒との伝法でんぼう厚褞袍あつどてらを着て、机の前にどっしりと趺座あぐらをかいている。
うつり香 (新字新仮名) / 近松秋江(著)
ノッポは光吉こうきちのあだ名だった。かれは成績せいせきも級一番だが、体格たいかくもだんぜんずばぬけていた。ちびの内藤ないとうなぞは、かれのかたくらいしかない。
美しき元旦 (新字新仮名) / 吉田甲子太郎(著)
御尤ごもっともでございますが、私のうちの娘は年は二十五にもなり、体格なりも大きいけれども、是迄屋敷奉公をして居りやしたから、世間の事を知らねえ娘で
思いがけずといわんがごとく、主人の中将はその体格がらに似合わぬ細き目を山木がおもてに注ぎつ。
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
御存生ごぞんじやうなら川田かはだらうくんだね、はらふくれてゐるところから体格かつぷくと云ひ、ニコヤカなお容貌かほつきと云ひ、えり二重ふタヘつてゐる様子やうすはそつくりだね、なにしろもうかみになつちまつてやうがない
七福神詣 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)