“仮”のいろいろな読み方と例文
旧字:
読み方割合
55.4%
かり31.7%
たと4.3%
3.6%
ほん1.4%
ゆる1.4%
まね0.7%
よし0.7%
0.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
世の伝うるところの賽児の事既にはなはだ奇、修飾をらずして、一部稗史はいしたり。女仙外史の作者のりてもって筆墨をするもまたむべなり。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
霎時しばらく聞かせたまへ。我今かりかたちをあらはしてかたるといへども、神にあらず仏にあらず、もと一〇五非情ひじやうの物なれば人と異なるこころあり。
しかし着実な其道そのみちの人の批判ではたとひ一円にさがつても会社経営では四五割、個人経営では六七割の利益は確かだと云つて居る。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
し遊牧民が来て居らいでも其原それから一日か一日半行くとゲロン・リンボチェの居る所に出られるというような話を聞きました。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
一体、この泊のある財産家の持地でござりますので、ほんの小屋掛で近在の者へ施し半分にっておりました処、さあ、盲目めくらが開く、いざりが立つ、子供が産れる、乳が出る、大した効能。
湯女の魂 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
ひげの伯父のばつによれば、死んだ伯父は「狷介けんかいニシテク罵リ、人ヲゆるあたハズ。人マタツテ之ヲ仮スコトナシ。大抵視テ以テ狂トナス。遂ニ自ラ号シテ斗南狂夫トイフ。」
斗南先生 (新字新仮名) / 中島敦(著)
高木敏雄君の『日本伝説集』を見ると三人の児に留守させ寺詣りした母親を山姥が食い母親のまねしてその家に入り末の子を食う
拾ったなら拾ったにましょうが、それじゃア此の者が包を間違えてもよしんば又お前さんの懐を捜しても
(この片岡は非常に拡がつて、地名にまでなつてゐる。)一時的の喪を、モガリといふのも、の逆である。形容詞がすべて下へ附いてゐる。
古代中世言語論 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)