“仕掛”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しかけ46.2%
しか33.3%
じかけ10.3%
じか3.8%
トリック1.3%
からくり1.3%
しかか1.3%
アイエ1.3%
卜リック1.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
けれどももとより、舞台ぶたいにはなんの仕掛しかけもありませんし、さるは人形の中にじっとかがんでいますので、だれにも気づかれませんでした。
人形使い (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)
段々だん/″\れて來るに從ツて、お房は周三に種々な話を仕掛しかけるやうになツた。而ると其のこゑがまた、周三の心に淡いもやをかけた。
平民の娘 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
月野博士はかせはロウエル教授けうじゆおなかんがへで 火星くわせいは水がすくない そこで運河うんがへは火星じんが大仕掛じかけ給水きふすゐポンプで水をくばるといふのぢや
けんとははなれぬところへ、あかたまと、しろたまげるおもちゃの噴水ふんすいや、ばね仕掛じかけのお相撲すもう人形にんぎょうる、露店ろてんならんでいたのでした。
青い草 (新字新仮名) / 小川未明(著)
仕掛トリックを見た時、島幾太郎とその手下の者が少しも驚かなかったのはうしたわけであろう——、あの青い眼鏡めがねでだけ読める仕掛けを
青い眼鏡 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
あのまんまと仕組んだ屍体消失の仕掛からくりでさえ、僕の眼だけは、あざむくことができなかったのです。
潜航艇「鷹の城」 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
折角せっかく仕掛しかかった物が出来ないといっては学者の外聞がいぶんが悪いとか何とかうようなけで、私だの久留米の松下元芳まつしたげんぽう鶴田仙庵つるたせんあん等は思切おもいきったが、二、三の人はやった。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
お徳は派手はでなしなを作り乍ら、もうすつかりガラツ八を『お前チユト仕掛アイエ』で呼んで居ります。
「これに羽が生えて売れなければベイブ・ルースは三振してカロル親王殿下がルウマニアの王位に就く」と言ったふうな、リンピイ一流の狙いヒット仕掛卜リックが潜ませてあったからだ。