“仁王”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
におう82.9%
にわう17.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
今しも、二人づれの兄妹きょうだいらしい日本人の少年少女が、入口の受付で、仁王におうさまのように大きいロシア人から、どなりつけられている。
人造人間エフ氏 (新字新仮名) / 海野十三(著)
トビイ・モンクスは、まるで仁王におうのような大男だ。拳闘けんとうで耳がぺちゃんこにつぶれている。鼻も拳闘でぐんと曲がったすごいでこぼこ顔。
柔道と拳闘の転がり試合 (新字新仮名) / 富田常雄(著)
小僧こぞうを、根附ねつけで、こしところひきつけて、留桶とめをけまへに、流臺ながしだい蚊脛かずねをはだけて、せた仁王にわうかたち
銭湯 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
顧みれば瀧口、性質こゝろにもあらで形容邊幅けいようへんぷくに心をなやめたりしも戀の爲なりき。仁王にわうともくまんず六尺の丈夫ますらをからだのみか心さへ衰へて、めゝしき哀れに弓矢の恥を忘れしも戀の爲なりき。
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)