“仁徳”の読み方と例文
読み方割合
にんとく100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
石之姫いわのひめ筒木宮つつきのみやおこってこもられ、みかどをして手を合さんばかりに詫言わびごとを申さしめ給いし例などは随分はげしい事ですが、それが仁徳にんとく帝の御徳をわずらわしているでもなく
離婚について (新字新仮名) / 与謝野晶子(著)
山海万里のうちにはおのずから異風奇態の生類しょうるいあるまじき事にあらず、古代にも、仁徳にんとく天皇の御時、飛騨ひだに一身両面の人出ずる、天武てんむ天皇の御宇ぎょう丹波たんば山家やまがより十二角の牛出ずる、文武もんむ天皇の御時
新釈諸国噺 (新字新仮名) / 太宰治(著)
仁徳にんとく帝の御代のころ、高麗人こうらいびと数千をひきいてこの地に土着された彼国かのくにの王族のお末裔すえであり、八幡殿の奥州のえきに武功をあげて、かくれなき名誉のお家柄となったもの……。いや、嘆くことはない。
私本太平記:02 婆娑羅帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)