“人里”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひとざと94.4%
ひとさと5.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
旅人なら、夕陽ゆうひの光がまだ、雲間くもまにあるいまのうちに早くどこか、人里ひとざとまでたどりいておしまいなさい——と願わずにいられない。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
場処ばしょもどの辺ということが土地の人にはよくわかっている。矢野※という荘園のうちで、人里ひとざとより一里ばかり離れたところだとある。
海上の道 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
行所にはるか向ふに火の光りの見えければ不思議に思ひ此原は未だ人里ひとさとまでは程あるを彼處かしこに火の光り見ゆるは如何にも心得こゝろえずと思ひ段々だん/\ちかづきて樣子を見れば野火のび
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)