“五月目”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いつつきめ60.0%
いつゝきめ40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ところ丁度ちやうど五月目いつつきめになつて、御米およねまた意外いぐわい失敗しくじりつた。其頃そのころはまだ水道すゐだういてなかつたから、朝晩あさばん下女げぢよ井戸端ゐどばたみづんだり、洗濯せんたくをしなければならなかつた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
旅に来て五月目いつつきめに、岸本は新たに父になったことを国の方からの便たよりによって知った。くなった三人の女の児を入れて数えると、最早彼は七人だけの子の親ではなかった。
新生 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
段々月日が立ちますと、お照は重二郎の養子に来る前に最う身重みおもになって居りますから、九月の月へ入って五月目いつゝきめで、おなかが大きく成ります。
敵討札所の霊験 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
と是から金を懐中して髪結の長次を誘い、遊びに参りましたが、若草は勤めのうちで懐妊して五月目いつゝきめでござりましたが、是れは滅多に無い事で、余程よっぽど惚れなければ身重になる事はございますまい。