“云”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
84.1%
いい2.3%
いう2.3%
いふ1.8%
いわ1.6%
いっ1.3%
いは1.3%
いひ1.1%
0.8%
いつ0.7%
いわく0.5%
0.3%
いえ0.3%
いはく0.3%
うん0.3%
いへ0.2%
0.2%
ぬか0.2%
ゆつ0.2%
0.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
さうつてお母様が、すぐニコニコして玄関に出ていらつしやると、進ちやんは帽子をとり、くつをぬぎながら、お母様にききました。
母の日 (新字旧仮名) / 槙本楠郎(著)
ればといいこれを幕府の方に渡せば、殺さぬまでもマア嫌疑けんぎの筋があるとか取調べるかどがあるとかいっ取敢とりあえず牢には入れるだろう。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
後代手本たるべしとて褒美ほうびに「かげろふいさむ花の糸口」というわきして送られたり。平句ひらく同前どうぜん也。歌に景曲は見様みるようていに属すと定家卿ていかきょうものたまふ也。
俳人蕪村 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
竜神より神仏へくういふ普通ふつうせつなれど、こゝにめづらし竜燈りうとうの談あり、少しく竜燈をげすべき説なればしばらくしるして好事家かうずか茶話ちやわきようす。
イヽエくちにはいわぬけれど本統だよ、来てお泊りな、エ、お前今夜もあすの晩も大丈夫、イエ月の中に二三度は家を開るよ横浜へ行てサ
無惨 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
咎立とがめだてをしようといっても及ぶ話でないとあきらめて居ながら、心の底には丸で歯牙しがに掛けずに、わば人を馬鹿にして居たようなものです。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
申さば父の越度をちどとなりまたいはずば吉三郎は殺さるべし兩方まつたきやうには何事もゆかざれども能々よく/\かんがへてこゝろしづかに双方さうはう無事になるやうの御答おこたへ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
石亭せきてい雲根志うんこんしに狐の玉のひかる事をいひしが、狐火は玉のひかるにもあらずかし。狐の玉といふ物の光ると常に見る狐火とは別なるべし。
なんてのたくり/\けえつてんだ、さうすつとまた駄目だめりやつてう、すぐうつてふんだぞなんておこつたてえになあ
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
わたしたしかにはなちやんではなくッてよ』といつあいちやんは、『でも、彼娘あのこ彼麽あんなながちゞれだけど、わたしのは一ぽんだつてちゞれちやないもの。 ...
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
彼は言っている、——「先師せんじ古仏いわく胡蘆藤種纏胡蘆うるてんしゅてんうる。この示衆じしゅかつて古今の諸方に見聞せざるところなり。先師ひとり道示せり」(葛藤)。
日本精神史研究 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
「房どこで、んだから、網かくしたツてつてだど。——兄、こゝさ道廳の人でも來てみれ、これだど。」
防雪林 (旧字旧仮名) / 小林多喜二(著)
真実まこといえば一尺の尺度ものさしが二尺の影となって映る通り、自分の心というともしびから、さほどにもなき女の影を天人じゃと思いなして、恋もうらみもあるもの、お辰めとても其如そのごと
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
故に妙法蓮華經めうほふれんげきやうなづく。日蓮にちれん又日月と蓮華との如くなり。信心の水すまば利生の月必ずおうれ、守護し給べし。とくとくうまれ候べし。法華經云如是妙法ほけきやうにいはくによぜめうほふまたいはく安樂産福子云々あんらくさんふくしうんぬん
そのさはのほとりの木かげにおりゐてかれいくひけりうんぬんという伊勢物語の一節なども思いだされ、平之丞の心は懐古のおもいに満たされるようだった。
日本婦道記:墨丸 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
聞もせぬ内其挨拶が成べなやといへば大膳は益々氣後せし樣子に伊賀亮も見兼みかねて大膳殿左程に案じ給ふならば極意ごくいをしゆべし先平石の口上を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
「さうだことあねえで、そらたつとかうてえつんだすもんだ、倦怠まだるつこくつてやうねえ此等こツらがな」先刻さつきぢいさんはまたぱいをぐつとして呶鳴どなつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
吐露ぬかすとんだ才六めだ錢を貸すかさぬはかくも汝の口から馬鹿八とは何のことだ今一言ひとことぬかしたら腮骨あごぼね蹴放けはなすぞ誰だと思ふ途方とはうもねへと云へば切首きりくびは眼を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
身上しんしやうもあんときかんぢやよくなるしね、兄弟中きやうでえぢういまぢやりせが一ばんだつてつてつとこなのせ、お内儀かみさんあれなら大丈夫でえぢよぶだからつてゆつれあんしたつけが婿むこ心底しんていくつてね、爺婆ぢゝばゝあげつて
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
かつら んでもないこと、天下一でも職人は職人ぢや、殿上人や弓取ゆみとりとは一つになるまい。
修禅寺物語 (旧字旧仮名) / 岡本綺堂(著)