“二人前”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ににんまえ44.4%
ふたりまえ44.4%
ににんまへ11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
或日あるひ正寧がたまたまこの事を聞き知って、「辞安は足はなくても、腹が二人前ににんまえあるぞ」といって、女中を戒めさせたということである。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
彼はそれほど独立心の強い男でした。だから私は彼を私のうちへ置いて、二人前ふたりまえの食料を彼の知らないにそっと奥さんの手に渡そうとしたのです。
こころ (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
此通このとほり獻立こんだて二人前ににんまへ明日みやうにち晝食ちうじきこしらふるやう、料理番れうりばん申置まをしおくべし、なにかと心遣こゝろづかひいたさせたり、休息きうそくせよ
十万石 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)