“之”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
これ78.4%
9.7%
5.2%
2.8%
コレ1.9%
0.6%
この0.4%
0.4%
かれ0.2%
これあり0.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
(七)舜禹しゆんうあひだ(八)岳牧がくぼくみなすすむ。すなはこれ(九)くらゐこころみ、しよくつかさどらしむることすうねん(一〇)功用こうようすでおこり、しかのちまつりごとさづく。
さかうへ煙草屋たばこやにて北八きたはちたしところのパイレートをあがなふ。勿論もちろん身錢みぜになり。舶來はくらい煙草たばこ此邊このへんにはいまれあり。たゞしめつてあじはひならず。
弥次行 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
それより他邦にきて一老人の養子となる。この養子つばきはくごとに金を吐く、老人その金を国王に呈し、王女を養子にめあわさんと願う。
太子問ひたまふ所の義、師(慧慈ゑじ)も通ぜざる所有り。太子夜の夢に金人のきたりて不解義を教ふるを見たまふ。太子めて後即ちこれ
大和古寺風物誌 (新字新仮名) / 亀井勝一郎(著)
京の年よりにもあつたし、田舎の村々では、コレを言ひ立てに、ちつとでも、石城を残して置かうと争うた人々が、多かつたのである。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
梅をかない日本画家はない。画題として、梅ほど画家に好かれる花はないだろう。古い水墨家では、足利期の一の梅が私は好きだ。
梅ちらほら (新字新仮名) / 吉川英治(著)
或は思ふにこの二者は並に皆求むる所少きに帰するもので、後者は声誉を求めざるの致す所であつたかも知れない。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
『名の意はイカなり。は例のに通ふ助辞、は美称なり』(古事記伝)とあるごとく、厳之神、厳之霊といふ意に落付く語原であつた。
雷談義 (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)
けれども校長かうちやうかれたいする樣子やうす郡長樣ぐんちやうさんたいするほど丁寧ていねいなことなので、すで浮世うきよ虚榮心きよえいしんこゝろ幾分いくぶんめられてぼくにはまつたあやしくうつつたのです。
日の出 (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
さる二日書状しよじやう到來たうらいいたし委細ゐさい拜見はいけん致し候偖々さて/\其方にても段々不如意ふによいとのおもぶ蔭乍かげなが案事あんじ申候みぎに付御申こし娘儀むすめぎ出府しゆつぷ致されべく候吉原町にも病家も有これあり候間よろしき先を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)