“中庸”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ちゅうよう84.2%
ちゆうよう15.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その中庸ちゅうように彼の理想はあった。——だから彼は、軍務、警察をかねた侍所などには和田義盛といったような、もっとも剛骨な武人を別当として
源頼朝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「あの優れた中庸ちゅうようへの本能だ。いついかなる場合にも夫子の進退を美しいものにする・見事な中庸への本能だ。」と。
弟子 (新字新仮名) / 中島敦(著)
〔譯〕論語ろんごかうず、是れ慈父じふの子を教ふる意思いし孟子まうしを講ず、是れ伯兄のをしふる意思いし大學だいがくを講ず、あみかうに在る如し。中庸ちゆうようを講ず、くもしうを出づる如し。
私は武家とは名ばかり、子供達に孝經や中庸ちゆうようの素讀を教へるのが關の山の、御覽の通りの痩浪人で、何んの役にも立ちませんが、家を足場代りにお貸しすることなら出來ます。