“中庭”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
なかには52.9%
なかにわ17.6%
には11.8%
コウト11.8%
ちゅうてい5.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
たゞかん中庭なかにはにはあのどるめんのちひさいものを、原状げんじようのまゝつてゑてありますから、後程のちほどには御覽下ごらんください。
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
男は、ぐいぐいとながしこむようにたてつづけていくはいものみ、口のはたをてのひらでぬぐうと立ちあがって、中庭なかにわにぶらりとでていった。
隣家となり中庭にはのこつちをばこつそり通り抜けるのでした。
またはこのハンベリイ街のような中庭コウトで、夜中とはいえ、往来を通る人の靴音も聞えれば、比較的人眼にもかかりやすい場所で平然と行なわれる。
女肉を料理する男 (新字新仮名) / 牧逸馬(著)
すでにご病中との触れなので、にせ大臣はおかごのまま中庭ちゅうていの客院までずッとそのまま通ってしまう。——勅使旗やら内府の官服、献納物の儀仗ぎじょう、だれひとりこれを疑って見るものはない。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)