“中実”の読み方と例文
読み方割合
なかみ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
はいりしなに郵便箱をあけると桃色の此頃よく流行はやる様な封筒と中実なかみを一緒にした様なものが自分の処へ来て居た。
千世子(二) (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
「しかし、クヮイズ侍が、どれほど陳腐ちんぷな頭なりや、西瓜すいかではないが、叩いて中実なかみを試みるのも一興だぞ」
松のや露八 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
日本の科学雑誌が色々ある、中には科学の抜殻だけを満載して中実なかみは空虚なのもあるようである。
雑感 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)