“下肥”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しもごえ85.7%
しもご14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
数世紀にわたって日本人は、下肥しもごえを畑や水田に利用する国で、水を飲むことが如何に危険であるかを、理解し来ったのである。
その上より下肥しもごえを撒きかけて土を覆ひまはるに、その臭き事限りなく、その仕事の手間取る事、何時いつ果つべしとも思はれず。
白くれない (新字新仮名) / 夢野久作(著)
ある冬の朝、下肥しもごえを汲みに大阪へ出たついでに、高津の私の生家へ立ち寄って言うのには、四つになる長女にもりをさせられぬこともないが、近所には池もあります。
アド・バルーン (新字新仮名) / 織田作之助(著)
たとえば、下肥しもごえのにおいやコールタールのにおいには、われわれに親しい人間生活の幻影がつきまとっている。それに付帯した親しみもありなつかしみもありうるであろう。
試験管 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)