“下卑”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
げび96.7%
げす1.7%
げひ1.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
みだらな仕草しぐさは平気、下卑げびた戯談はおかまひなしで、あたくしなぞ、そばにゐたたまれないやうなことが、しよつちゆうでございます。
緑の星 (新字旧仮名) / 岸田国士(著)
何しろひどい貧乏人の子なので、行儀作法ぎょうぎさほうも知らず、言葉なんかも下卑げすっぽい言葉しか知らず、ほんに赤面せきめんすることがあるんですが、余り可哀相でしてね、つい引きとってやったんですよ
一九に点を与えるときには滑稽こっけい下卑げひであるから五十とか、諧謔かいぎゃくが自然だから九十とかきめなければならぬ。メリメのカルメンはカルメンと云う女性をえがいて躍然たらしめている。
作物の批評 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)