“上膊”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
じょうはく90.9%
じやうはく9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
海にはこの数日来、にわかに水母がえたらしかった。現に僕もおとといの朝、左の肩から上膊じょうはくへかけてずっと針のあとをつけられていた。
海のほとり (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
私はハッとしたが、咄嗟とっさに思いついて、患部を動かさないためと見せかけながら、彼の上膊じょうはくの尺骨神経の個所を、指でさえた。
(新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
怪我人けがにん醫者いしやまへると恐怖きようふおそはれたやうににはか鳴咽をえつした。醫者いしやよこふくれたおほき身體からだでゆつたりと胡坐あぐらをかいたまゝ怪我人けがにんひだりまくつてた。怪我人けがにん上膊じやうはく挫折ざせつしてぶらりとれてた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)