“上州”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
じょうしゅう75.0%
じやうしう25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そこらあたりは利根川の河床かわぞこよりも低い卑湿地ひしっちで、小さい沼が一面にあった。上州じょうしゅうから来る鮒や雑魚ざっこのうまいのは、ここらでも評判だ。
田舎教師 (新字新仮名) / 田山花袋(著)
上州じょうしゅう伊香保千明いかほちぎらの三階の障子しょうじ開きて、夕景色ゆうげしきをながむる婦人。年は十八九。品よき丸髷まげに結いて、草色のひもつけし小紋縮緬こもんちりめん被布ひふを着たり。
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
「さうでございます、上州じやうしう沼田ぬまたざいだとふことでございます」「何処村どこむらといふことはわかりませぬか」「どうもわかりませぬ」
塩原多助旅日記 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
上州じやうしうの三山、浅間山あさまやま木曾きそ御嶽おんたけ、それからこまヶ嶽たけ——そのほか山と名づくべき山には、一度も登つた事のない私であつた。
槍ヶ岳紀行 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)