“三河”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
みかわ80.0%
みかは20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それは三河みかわのくに岡崎の水野けんもつ忠善ただよしから献納されたものであった。わくめて十本ずつ十重ねになっている箱が五つある。
日本婦道記:箭竹 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
松本から三河みかわ尾張おわりの街道、および甲州街道は彼ら中馬が往還するところに当たり、木曾街道にも出稼でかせぎするものが少なくない。
夜明け前:02 第一部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
ふやせしは何か存じ寄にても有ての事なるや又山口惣右衞門は何故有てながいとま申付られしや當時かれ三河みかは町に浪宅を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
肯定に伴ふ新流行の「とても」は三河みかはの国あたりの方言であらう。現に三河の国の人のこの「とても」を用ゐた例は元禄げんろく四年に上梓じやうしされた「猿蓑さるみの」の中に残つてゐる。
澄江堂雑記 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)