“三棟”の読み方と例文
読み方割合
みむね100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
三棟みむねある建物のうしろには竹の大藪おおやぶがめぐらしてあって、東南の方角にあたる石垣いしがきの上には母屋もやの屋根が見上げるほど高い位置にある。
夜明け前:04 第二部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
この路を去る十二三町、停車場よりの海岸に、石垣高く松をめぐらし、廊下でつないで三棟みむねに分けた、門には新築の長屋があって、手車の車夫の控える身上しんしょう
悪獣篇 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
四十男しゞふをとこ水呑百姓みづのみひやくしやうおもつたのは、學校がくかうより十町ばかりだつて松林まつばやしおく一構ひとかまへ宅地たくちようし、米倉べいさう三棟みむねならべて百姓ひやくしやう池上權藏いけがみごんざうといふをとこで、大島小學校おほしませうがくかう創立者さうりつしや恩人おんじん
日の出 (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)