“三本”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
みもと87.5%
さんぼん12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
撫子なでしこ円髷まるまげ前垂まえだれがけ、床の間の花籠はなかごに、黄の小菊と白菊の大輪なるをつぼみまじり投入れにしたるをながめ、手に三本みもとばかり常夏とこなつの花を持つ。
錦染滝白糸:――其一幕―― (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
垣に朝顔、藤豆を植ゑ、蓼を海棠かいだうもとに、蝦夷菊唐黍を茶畑の前に、五本いつもと三本みもとつちかひつ。の名にしおふシヽデンは庭の一段高き処、飛石のかたへに植ゑたり。
草あやめ (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
むかしは加州山中かしうさんちう温泉宿をんせんやどに、住居すまひ大圍爐裡おほゐろりに、はひなかから、かさのかこみ一尺いつしやくばかりの眞黒まつくろきのこ三本さんぼんづゝ、つゞけて五日いつかえた、とふのが、手近てぢか三州奇談さんしうきだんる。
くさびら (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)