“三位”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
さんみ73.9%
さんみの13.0%
ざんみ4.3%
サンヰ4.3%
トリニテイ4.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「父は准大臣じゅんだいじんで従一位の家、兄に三位さんみ、弟には従五位下じゅごいのげ兵衛権佐ひょうえごんのすけがある。その中で育った女、うじと生れとには不足がないけれど……」
大菩薩峠:13 如法闇夜の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
一寸見廻しただけでも、長男重盛しげもりは、内大臣ないだいじん左大将さだいしょう、次男宗盛むねもりは、中納言ちゅうなごん右大将、三男知盛とももり三位さんみの中将、孫の維盛これもり四位しいの少将といった具合である。
急に彼はまどった。むかしにはげん三位ざんみ頼政が菖蒲あやめまえを主上から賜わったというはなしはある。が、自分の上にそんな僥倖がめぐんで欲しいなどとは思いもしていなかった。
私本太平記:10 風花帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ただし「ん」がm音であったものはマ行音となる。「三位サンヰ」サンミ。
国語音韻の変遷 (新字新仮名) / 橋本進吉(著)
なんとなれば、彼の言は三位トリニテイの長たる、父なる神を指すものなればなり