“一蹴”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いっしゅう81.8%
ひとけ15.2%
ひとけり3.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
一蹴いっしゅうし去るべきことをれいしていた程だったし、勝家もきょうここへ来るまでは、家臣と同じ気もちでいたが、評議の席へ臨んでみると
新書太閤記:08 第八分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
父は椅子をつかみ、かかと一蹴ひとけりして、腰掛け台の藁を抜いてしまった。彼の足はそこをつきぬけた。足を引きぬきながら、彼は娘に尋ねた。
赤い洋傘こうもりが股へ挟まったようにさばける、そいつを一蹴ひとけりけって黄色な靴足袋くつたびを膝でよじって両脚を重ねるのをキッカケに、ゴム靴の爪さきと、洋傘こうもりの柄をつつく手がトントンと刻んで動く、と一所いっしょ
甲乙 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)