“一茎”のいろいろな読み方と例文
旧字:一莖
読み方割合
ひとくき83.3%
いつけい8.3%
ひとえだ8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「うん。そうだろう。わしは正※知しょうへんち百合ゆりの花をささげよう。大蔵大臣おおくらだいじん。お前は林へ行って百合ゆりの花を一茎ひとくき見つけて来てくれないか」
四又の百合 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
一茎いつけいあふひの花の前に立て。
詩集夏花 (新字旧仮名) / 伊東静雄(著)
紅蓮こうれん一茎ひとえだ白蓮華びゃくれんげの咲いた枯田かれたのへりに、何の草か、幻の露の秋草のあぜを前にして、崖の大巌おおいわに抱かれたように、巌窟いわむろこもったように、悄乎しょんぼりと一人、淡くたたずんだおんなを見ました。
甲乙 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)