“一矢”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いっし73.1%
ひとや19.2%
いつし7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
さすがに、能登守ほどのものが、そのお君の張り通した我儘に、一矢いっしを立てることができないで、悄々しおしおと引返すのは何事であろう。
大菩薩峠:13 如法闇夜の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
おお釣鐘と白拍子と、飛ぶ、落つる、入違いれちがいに、一矢ひとやすみやかに抜取りまして、虚空こくうを一飛びに飛返ってござる。が、ここは風が吹きぬけます。
多神教 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
女学子若し今にして警醒せずんば天下を率ひて清談風話におぼらしむる者は女学子其一部の責に任ぜざるを得ず予は実に女学子を以て此傾向の代表者として一矢いつしを向けざるを得ざるを悲しむ。
凡神的唯心的傾向に就て (新字旧仮名) / 山路愛山(著)