“一把”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いちわ60.0%
いちは20.0%
ひとたば20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
傘が触って入口ののきに竿を横たえて懸けつるしてあった玉蜀黍とうもろこし一把いちわをバタリと落した途端に、土間の隅のうすのあたりにかがんでいたらしい白い庭鳥にわとりが二
観画談 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
いへのかゝり料理れうり鹽梅あんばいさけあぢ、すべて、田紳的でんしんてきにて北八きたはち大不平だいふへいしかれども温泉をんせんはいふにおよばず、谿川たにがはより吹上ふきあげの手水鉢てうづばち南天なんてん一把いちは水仙すゐせんまじへさしたるなど、風情ふぜいいふべからず。
熱海の春 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
それを一本一本あらためて、やじりの鈍角となったのは除き、矢柄の折れたのも取捨て、すぐ使用できる物ばかりを、一把ひとたば一把に束ねて、十万の矢は、きれいに山となって積みあげられた。
三国志:07 赤壁の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)