“一反”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いったん50.0%
ヒトムラ21.4%
ひとそ14.3%
ひとむら14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「——あの人が無事でいたら、わたしもどんな工面くめんしても、こんなのを一反いったん仕立てて、今年のあわせに、着せてやりたいが……」
春の雁 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
モチの夜の月がえて居た。若人たちは、今日、郎女の織りあげた一反ヒトムラ上帛ハタを、夜の更けるのも忘れて、見讃ミハヤして居た。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
船でもが浸水し始めたららちはあかんからな。……したが、おれはまだもう一反ひとそってみてくれる。死んだ気になって、やれん事は一つもないからな
或る女:2(後編) (新字新仮名) / 有島武郎(著)
若人たちは、今日、郎女の織りあげた一反ひとむら上帛はたを、夜の更けるのも忘れて、見讃みはやして居た。
死者の書:――初稿版―― (新字旧仮名) / 折口信夫(著)