“一分銀”の読み方と例文
読み方割合
いちぶぎん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
すると、坊様は、折角、幸吉が丹念に拵えたものをただで貰うは気の毒、これを彼児あれへお小遣いにやって下さいと一分銀いちぶぎんを包んで師匠へ渡しました。
気がかれます故、新兵衞は突然いきなり一分銀いちぶぎんを一掴みパラ/\と撒付まきつけますと、それ金が降って来たと、餓虎がこの肉を争う如く金を拾わんと争う間を駈抜けて文治の前へまいりまして
後の業平文治 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
一年余の間無益な往反をして、貞固の盤纏はんてんわずか一分銀いちぶぎん一つをあましていたのである。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)