“〆”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
49.4%
しめ47.1%
しま2.4%
しめて1.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
机を置いてこれに対し、浴衣に縮緬ちりめん扱帯しごきめて、ひじをつき、けざまの目をねむるがごとくなるは、謂うまでもなく鴨川であった。
三枚続 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
やがて紛失の目録を十点ばかり書き上げてその下に価格を記入して、するとしめて百五十円になりますねと念を押して帰って行った。
永日小品 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
夏の事とて明け放した下座敷をのぞきながら、お千代が窓のそばへ蹲踞しゃがんで足の爪を切っている姿を見るや、いなや、また例のしまりのない粗雑ぞんざいな調子で
夏すがた (新字新仮名) / 永井荷風(著)
かくして建物が竣成しゅんせいし、品物が整理せられ、陳列を終って開館の運びに至ったのは、昭和十一年十月二十四日のことであった。本館は階下六室、二階五室、これに西館の三室を加えしめて十四室から成る。
民芸四十年 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)