“モデル”のいろいろな漢字の書き方と例文
ひらがな:もでる
語句割合
雛形28.6%
模型28.6%
模本14.3%
模範14.3%
粉本14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この学校の或る教師に、はしなくも見出されて、雛形モデル勤めしがえにしになりて、遂に鑑札受くることとなりしが、われを名高きスタインバハが娘なりとは知る人なし。
うたかたの記 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
「君が自分で説明したらいぢやないか、君は何時いつだつたか、青銅ブロンズで馬の模型モデルを作りかけて鋳上げる事もしないで、打捨うつちやぱなしにしたぢやないか、いい恥晒はぢさらしだね。」
「すると、十時半に僕の訊問が終ったのだから、それから鑑識課員が掌紋を採りに行ったと云う——現在一時までの間だな、そうそう法水君、これが易介を模本モデルにしたというそうだが」
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
私があの原稿を書く時、頭に浮べていた模範モデルは、十八世紀風の紀行文、筆者の主観や情緒を抑えて、即物的な観察に終始した・ああいう行き方なのだ。
光と風と夢 (新字新仮名) / 中島敦(著)
ある堂で見た緬甸ビルマ風の弥陀三尊の半裸像は一見して横山大観の「灯籠流し」の女の粉本モデルと成つたものらしかつた。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)