“メロディ”の漢字の書き方と例文
語句割合
旋律100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
常に強者の横暴おうぼうを極むる事を見て義憤する時、ひるがえつてこの頼りなき色彩の美を思ひそのうちに潜める哀訴の旋律メロディによりて、暗黒なる過去を再現せしむれば
江戸芸術論 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
その癖この曲の主題になって居る単調な不気味な旋律メロディが、ともすれば私の耳にこびり付き、その主題の数小節が、私の冥想や夢の中で、舞踏することさえあるのです。
死の舞踏 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
あの一つの旋律メロディり返され繰り返されているうちに曲が少しずつ展開して行く、それがまた更に稽古をしているために三四回ずつひとところを繰り返されているので
美しい村 (新字新仮名) / 堀辰雄(著)