“マホガニー”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
桃花心木80.0%
桃花木20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
またえぞにふと桃花心木マホガニーの柵
『春と修羅』 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
「ええ? そう、そう。……あのデスクと、それからあの桃花心木マホガニーの戸棚は、ジューコフ将軍の農奴だった素人指物師のグレーブ・ブトィガが、親爺のために作ってくれたものでね。そう……。その道にかけちゃなかなかの名人だったよ。」
(新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
それも、以前マリア・アンナ朝時代では、媚薬などを入れたものだが、この寝台では桃花木マホガニーの貞操帯になっているのだ。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
そういう、一見史文しぶん模様めいた奇妙な配合とりあわせが、この桃花木マホガニーの寝台を飾ってる構図だったのである。そして、ようやく法水が、その断頸鷲の浮彫から顔を離した時だった。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
ダンネベルグ夫人が横たわっている寝台は、帷幕とばりのすぐ内側にあって、それは、松毬形まつかさがた頂花たてばなを頭飾にし、その柱の上に、レースの天蓋をつけた路易ルイ朝風の桃花木マホガニー作りだった。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)