“ページ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
96.7%
召仕0.6%
一頁0.6%
侍僮0.6%
侍童0.6%
十頁0.6%
枚頁0.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
羊皮の表紙に一杯ドス黝い血がこびりついて、六インチに四吋ぐらいの合判あいばんの帳面であったが、綴糸はきれてページはバラバラになっていた。
令嬢エミーラの日記 (新字新仮名) / 橘外男(著)
そのうち黒ん坊の召仕ページ、いつかクラリモンドからの手紙をわたしに渡した召仕が眼に入りました。
わたしの若い友達が何かよその方へ気をとられて振りむいている刹那せつなに、風変わりの服装をした黒人の召仕ページがわたしに近づいて来て、歩きながらに金色のふちの小さい手帳をそっと渡して
これがR事件の最初の一頁ページなのであるが、それは白昼華やかな銀座街の鋪道ほどうの上で起った妙齢みょうれいの婦人の怪死事件から始まる。
流線間諜 (新字新仮名) / 海野十三(著)
手には当時すべての漫画に添えて描かれたトルコ玉をちりばめた有名な杖をもち、貴族街サン・ジェルマンなどを歩く時には、イギリス風に仕立てた侍僮ページを背後に引き倶して歩くという有様であった。
バルザックに対する評価 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
彼女の髪は童女の習慣どおり、侍童ページのように、肩あたりまでの長さに切下きりさげにしてあった。
クララの出家 (新字新仮名) / 有島武郎(著)
そんな無駄話で十頁ページも二十頁も埋られた日には、元日の新聞は単に重量において各社ともに競争する訳になるんだから、其の出来不出来に対する具眼の審判者は
元日 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
あどけないさまで笑いながら、持直もちなおしてぱらぱらと男の帯のあたりへ開く。手帳の枚頁ページは、この人の手にあたかも蝶のつばさを重ねたようであったが、鉛筆でいたのは……
春昼後刻 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)